理学療法学科でスポーツ科学の学びを取り入れます。オリンピック選手やプロスポーツをサポートしたARROWZ (アローズラボ)を新設
「視力・筋力・持久力・瞬発力・跳躍力」の5大基礎体力を測定し、個々の「能力を数値化」「体の状態」を可視化することで、アスリートやスポーツチームの課題を科学の力で解決に導きます。
本校で学ぶスポーツ科学とは?
基礎体力を数値として見える化する、スポーツ版人間ドックです。競技力の向上において重要である5つの基礎体力を測定し、分析できるようになります。課題を発見・解決することで、より高いパフォーマンスの向上に導きます。
競技力向上における
スポーツ科学の役割
福永 哲夫氏 Tetsuo FUKUNAGA
教育学博士(東京大学)。東京大学名誉教授、早稲田大学名誉教授、鹿屋体育大学名誉教授、鹿屋体育大学元学長。バイオメカニクス、運動生理学、トレーニング科学の第一人者で日本人の生活フィットネスを向上させるために、どこでも簡単にできる筋肉トレーニング「貯筋®運動」を提唱している。
トレーニング効果を科学的に「検証」していく
長年、私はスポーツ科学の研究に携わる中で、競技力向上のためには、練習やトレーニングなどの「実践」だけでなく、それらの効果を科学的に「検 証 」することが重要であると考えています。スポーツの現場ではアスリートに対して様々な指導が行われますが、これらの実践の効果を検証し、高い効果を生んだ指導を継続していくことが重要です。
また、選手一人ひとりの競技の経験や環境といった背景は異なるため、トレーニングの効果の現れ方は選手一人ひとりで異なります。そのため、トレーニングの効果を繰り返し検証していくことで、個々に応じたプログラムを作り上げていくことも必要です。これを可能にするのが、アローズラボのスポーツドックです。
アローズラボをスポーツの現場に導入することで、競技力向上において重要な基礎体力のデータを幅広く検査することができ、日々のトレーニングの効果を検証することが可能になります。アローズラボの広がりによって、日本のスポーツ界の競 技力向上に貢献しスポーツ科学がさらに広がっていくことを願っています。
”5大基礎体力”の測定×分析によって、競技別重要度に近づける!
01 視力 スポーツビジョン
スポーツに必要な動体視力に代表される「視る」能力
02 筋力 全身パワー
パフォーマンスの要である筋力を部位ごとに細かく解析
03 持久力 有酸素運動
持久力を高めるために酸素摂取量を見える化
04 瞬発力 間欠的スプリント
ダッシュを繰り返す競技に必要な瞬発力を評価
05 跳躍力 ジャンプ能力
より高く、遠くに跳ぶ力を様々なジャンプ測定で分析
5大基礎体力の競技別重要度
視力 | 筋力 | 持久力 | 瞬発力 | 跳躍力 | |
野球 | ○ | ○ | ○ | ○ | |
サッカー | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
ラグビー | ○ | ○ | ○ | ○ | |
バスケットボール | ○ | ○ | ○ | ○ | |
テニス | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
バレーボール | ○ | ○ | ○ | ○ | |
卓球 | ○ | ○ | |||
短距離走/跳躍種目 | ○ | ○ | ○ | ||
長距離走 | ○ | ||||
競泳 | ○ | ○ | |||
ボート | ○ | ○ | ○ | ||
ウエイトリフティング | ○ | ○ | |||
フェンシング | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
柔道 | ○ | ○ | ○ | ○ | |
剣道 | ○ | ○ | ○ |
スポーツには様々な競技がありますが、競技によって重要となる基礎体力は異なります。一人ひとりで課題となっている体力は異なるため、競技で必要な体力を幅広く検査することで、競技力を向上させるための方法を探ることができます。
シドニー・アテネ・
北京オリンピックの
選手をサポート
ARROWZ(アローズ)を展開する
株式会社スポーツ科学
アローズラボ 創設者
山下 典秀氏 Norihide YAMASHITA
私はかつて接骨院7院を経営する傍ら,スポーツトレーナーとしてオリンピックなどの世界大会で代表選手をサポートしてきました。世界の舞台で痛感したのは,海外と比べて日本はスポーツ科学の領域で遅れていることでした。その後フィジカル検診センター「アローズラボ」を立ち上げ,これまでのスポーツ科学の知見と研究結果から科学的な体力測定とトレーニングを実践し,アスリートの競技力向上を努めてきました。現在では2万人以上のデータに加え,実績とノウハウを積み重ねています。その蓄積をもとにより多くの人がスポーツ科学を日常的に取り入れ,目標達成に向けて取り組むようになればと願っています。
筋肉・体づくり・健康・医療の
全てにかかわる
穴吹リハが考える理学療法士のこれからの活動領域
体力測定のデータ分析から、様々な年齢、目的の人のサポートができます。
身体組成測定
健康寿命を測るフィットネスドックで基礎体力+身体組成を分析します。
子ども
成長期の体づくりをサポート
- どんな競技に適性があるのかを知ることができる。
- 運動が苦手な子でも、何を頑張れば運動が好き・得意になれるかがわかる。
大人・高齢者
健康寿命のための課題と対策
- 体力年齢を知り、身体を若返らせるためのトレーニング方法を知ることができる。
- 急な運動で肉離れなど怪我をしないように科学的に予防できる。
スポーツ分野で活躍したい方へ
穴吹リハビリテーションカレッジのこれまでとこれから
卒業生
広島東洋カープ トレーナー
宮本 健志さん
プロ野球のトレーナーになった
卒業生にインタビュー
穴リハ入学まで
自分のキャリアは、大学卒業後に地元広島で会社員になることから始まります。ただ、将来何がやりたいかを真剣に考えず就職したこともあり、入社後に色々考え直していた時に理学療法士の職を知りました。その後リハビリの道を目指すため1年で会社員を辞め、社会人入試のある穴リハを受験し入学しました。
卒業後は?
整形外科病院に就職し、主に術後入院患者のリハビリを担当しました。また、病院から派遣され、社会人ハンドボール、高校野球のトレーナー活動を行いました。6年半勤務後、知人の紹介により横浜DeNAベイスターズへ入団。その後、広島東洋カープでトレーナーとして、選手のコンディショニングを担っています。
■広島マツダスタジアムにて
■オープンキャンパスの講師として来校
スポーツトレーナーをめざす人へ
スポーツ系の仕事に関わりたくて理学療法士をめざしている方も多いと思います。現場では、最善の治療やトレーニングをいかに提供するかが重要ですが、チームスポーツに所属するトレーナーであれば、他のトレーナーとの連携力も大事です。トレーナーをめざすために、これから色々なことにチャレンジし、その中で人とのつながりを大切にし、協調性を磨いていってほしいと思います。
スポーツと人々の健康をサポート
フリーランストレーナー
高橋 塁さん
<プロフィール/活動>穴吹リハビリテーションカレッジ卒業後、香川オリーブガイナーズで3年間、チームトレーナーを務める。その後、横浜DeNAベイスターズで6年間、チームトレーナーとして勤務。在宅中はアレックス・ラミレス選手のコンディショニングも担当。その後は、地元、香川県に戻り、甲子園の帯同や高校サッカー、高校ラグビーの全国大会にも帯同。また、現在は大学の非常勤講師をしながら、県内外のアスリート、チームサポートを行っている。
本校の学生が
プロスポーツのお手伝い
香川ファイブアローズ
2005年に香川県高松市をホームタウンとして創設された香川県内初のトッププロスポーツチームであるとともに、四国初のプロバスケットボールチーム。穴吹学園が取り組む瀬戸内未来共創プロジェクトの一つとして、プロバスケットボールBグループの活動をサポートしています。このほか学園として地元のJリーグサッカークラブ・野球の地域リーグとのつながりを持っています。