作業療法学科2年生・初めてのスプリント
作業療法学科2年生の装具学実習では、スプリント作成を初めて体験しました。スプリントは、関節リウマチや熱傷、末梢神経障害などの患者さんに対し、部位の固定や支持、保護を目的として使用される装具です。この実習では、学生たちが作業療法士としての基礎技術を学び、実際にスプリント作成のプロセスを体験する貴重な機会となりました。
実習では、学生たちは熱可塑性スプリント素材を使用して、スプリント作成に挑戦しました。まず、素材を型紙に合わせてカットし、適切なサイズに整えます。その後、ヒートバン(温水タンク)で素材を温め、柔らかくします。次に、クラスメイトの手に素材を当てて形を整え、個々の手の形に合わせたスプリントを作成しました。
作業の中では、適切な温度で素材を加工する技術や、手の形状に正確に合わせるための調整方法など、細かい作業が求められました。特に、クラスメイトの手に負担をかけないよう注意を払いながら作業を進めることが重要でした。
今回の実習は、作業療法士としての基礎技術を身につけるだけでなく、患者さんの生活を支える装具の重要性を改めて理解する機会となりました。この経験を活かし、学生たちはこれからも知識と技術を深めながら、より良い支援ができる作業療法士を目指していきます。