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Anacole Voiceアナカレボイス
“アナカレ”卒業生VOICE
医療
山崎 菜穂 さん
医療法人 なないろ歯科・こども矯正歯科クリニック
医療事務・ドクター秘書学科
坂出第一高等学校出身

穴吹医療大学校で培った「粘りぬく力」が今も活きています

現在の仕事について教えてください

私が働いている歯科医院は香川県と沖縄県、兵庫県にも分院があります。分院への出張もあり、そちらのスタッフからも学ぶことの多い、刺激のある職場です。現在、勤続6年目で、医療事務や受付業務も担当して、2年目からは理事長秘書を務めています。事務はもちろん、香川、沖縄、兵庫の診療報酬請求業務(レセプト作成)も行っています。

理事長秘書の業務は、理事長のスケジュール管理をはじめ、理事長が出席するセミナーの資料の作成や分院開設時には近隣の調査、デジタル化のツールやデータの収集も行います。また、理事長に替わって業者と会い、理事長に取り次ぐかどうかの判断も委ねられています。理事長の考えに合っているか、得たい情報であるかを見極める、大変責任のある仕事だと感じています。

穴吹学園時代に学んだ医療事務、秘書検定の知識が、現在の業務にはとても活かされています。

医療事務職の魅力は?

私には3人子どもがいます。勤務先の歯科医院は時短勤務制度を取り入れていて、子どもの体調や行事ごとにも臨機応変に対応してもらえます。育休も取らせていただきました。周りからのサポートを受け、頼れるところは頼って、家庭との両立が叶っています。

医療事務は、神経は使いますが体力を消耗する仕事ではなく、育児をしながら働き続けられる良い職業だと思います。

穴吹学園を選んだ理由は?

私は高校時代に調理師の資格をとりましたが、職業としては「自分には向いていない。違うな…」と感じていました。当時仲の良かった友だちが「進学は穴吹にする」と言ったことが穴吹医療大学校を知るきっかけでした。医療事務やパソコン作業にも興味があり、それらに関連する資格をたくさん取れる穴吹医療大学校は、自分の進路にピッタリで、迷うことなく進学先に決めました。

学校では医科・歯科・介護・調剤、医師事務作業補助、医療秘書、一般の秘書検定も受け、在学中に10以上の資格を取得することができました。秘書検定3級は在学中に、2級は卒業後に仕事をしながら取得しました。学生時代に身に付いた学ぶ意識は、卒業後も活きていて在学中に取得した資格のワンランク上の資格を取得しています。

このように穴吹学園の大きな魅力は、在学中に就職に結びつくたくさんの資格が取れるところにあると言えます。

学科のカリキュラムや授業はどうでしたか?

穴吹学園はカリキュラムがしっかりしていたので、検定受験に「怖れ」は感じませんでした。授業内容が濃く、習ったとおりに進んでいけば合格できたのです。授業も実践的で、メディカルマナーの授業では、ロールプレイングで患者様対応や電話対応などを学びました。これが今でもとても役に立っています。就職してすぐ、一人での受付や患者様と接する場面がありましたが、ロールプレイングを応用して対処できました。

現在の理事長秘書業務では、事柄に優先順位をつけて対応し、的確な判断が求められます。学園で学んだ医療事務の知識や秘書検定で身に付いたビジネスマナーがベースとなり、焦らずに対応できています。

授業でのロールプレイングやチームで取り組むグループ活動は、協力して成果を上げるという経験につながりました。学園祭や体育祭などの楽しいイベントもチームで取り組み、楽しさや達成感を仲間と共に味わう貴重な体験ができたと思います。

今後の目標は?

私が勤めている歯科医院は「成長」を目標に掲げています。人として成長し続けることが大切であり、そのためには「新しいことに取り組む」チャレンジ精神が必要です。就職後に取得した秘書検定2級も「自己のスキルアップ」へのチャレンジとして受験しました。

現在の業務で、事業に関わる補助金などの申請書は、いろいろあってしかもどれも同じではなく、抑えるべきポイントがそれぞれ違います。レセプトの保険点数も2年に一度は変わるので、どんどん知識を取り入れないといけません。自らで調べて取り組み、事務処理のスキルを上げることが今後の課題です。

後輩へのメッセージ

私は人前で話すことが苦手で、内気な性格でした。穴吹学園の授業は発表やチームでの作業が多く、先生や友だちとも話しをする機会がたくさんありました。お陰で性格が明るくなったと感じます。また、もともと負けず嫌いでしたが、検定に向けて勉強を継続する、あきらめないで合格を獲得するまで努力するといった「粘りぬく力」が強化されました。ひとつ資格を手にするごとに自信もつきました。

穴吹学園での学びは、社会に出てからもとても役に立つものです。就職や資格試験へのチャレンジを穴吹学園の先生方はとても熱心にサポートしてくれます。わからないことがあると、放課後に先生方も残ってくださってしっかり教えてくれました。就活の模擬面接では、本番さながらの緊張感で導いてくださいました。

みなさんも例えば、集合時にすばやく並ぶとか、授業前の準備なども厳しく注意されていませんか? 私は社会に出て感じています。あの時の指導があって、会議の準備やミーティングの時などに、今、自分が何をすべきかを判断でき、自主的に動けている…と。

勉強も就活も、心配事があったら、親身に聞いてくださる先生方を頼り、クラスメイトと分かち合うのも良いと思います。
卒業して6年になりますが、今でも指導くださった先生やチームで共に頑張った級友と連絡をとりあっています。