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Anacole Voiceアナカレボイス
“アナカレ”卒業生VOICE
デザイン
河野 十儀 さん
ゲームプログラマー
ゲームクリエイター学科
香川県立坂出高等学校出身

学生時代、そして入社後に感じたゲーム制作のカギ

今携わっているお仕事

現在、ゲームプログラマーという仕事をしています。具体的には『バレットソウル』という縦型のシューティングゲームがあって、もともとはXbox 360版のゲームなのですが、それをNintendo Switch™でも遊べるように移植するという仕事をしています。また企画会議へも参加しています。キャリア年数に関わらず、この会議での提案がきっかけとなり、実際にアイデアが採用され商品化に至ることがあります。自分が提案した企画が採用され、形になっていくというチャンスがあるのはとても夢があります。

ゲームプログラマーに求められる資質

プログラマーに向いているのは、論理的に考えられる人、英語に抵抗がない人じゃないかなと思います。かなり複雑なことをやるので、論理的に組み立てられる人が向いていると思います。またプログラムは英語をもとにした言葉の羅列です。英語に拒否反応が出てしまうという方だと正直辛い部分があるとは思います。

良いゲーム作りには良いコミュニケーションが必要

チーム内での話し合いの大切さを日々実感しています。実をいうと、学生の頃私は1人でどんどん突っ走っていくみたいな制作スタイルでした。でも、後々になって食い違いや言い合いが起きてしまうんですよね。学生の頃は時間があったので、それでも特に問題にはならなかったのですが、会社に就職してからはどうしてもお金と時間が絡んできます。事前にすり合わせをしないと後々大変なことになってしまいます。
ただ実際の現場でも、プログラマーとデザイナーが言い合いをしたりすることはたまにあります。良いゲームを作るためにはどうしても仕方ない過程です。そういったことを乗り越え、1本のゲームが完成したときの達成感は、学生のときと今では比べものにならないものがあります。会社というグループでやり切れたという点、クオリティの高さという点で、「この作品に関われて良かった」と思える瞬間がやってきます。それがやりがいになって、また頑張ろうと思えるんです。

そして普段から色々な人と雑談することの大切さを学びました。これはあくまで手段ではあるのですが一番重要なのはコミュニケーションだと思っています。仕事を進めていくうえでわからないことがあったら聞いたり、頼んだり、任せたりするのですが、やはり普段からコミュニケーションが気軽に取れる状態にしていないと上手く行きません。良いゲーム作りには良いコミュニケーションがマストだと思っています。

地元香川で学び、東京へ

アナブキを選んだ理由は、高校卒業後の進路を考えたとき、香川県でゲーム制作を学べるところが穴吹カレッジしかなかったという点があります。県外に行けばあったのですが、実家から通うことも考えると、やはり一択でした。
四国にもゲーム会社は当然あるのですが、卒業後はやはり数が多く中心地である東京に行きたいと思って上京しました。
在学中の思い出というと、まずCCS2019(全国学生ゲーム作品展示イベント)という東京開催のイベントですね。自分たちが作ったゲームを色々なゲーム会社やIT関連の会社の方々に見ていただくという内容です。自分たちが作ったゲームがどのように評価されるのかという点で、ワクワクとドキドキという感じでしたね。結果的には自分たちが思うほどの評価は得られなかったのですが、参加された企業様の1社が、イベントで一番良かったと思う作品に僕らのゲームを選んでくれて、本当に報われた気持ちになったことを覚えています。やってよかったと思いました。
また、1年生の春休み中に行ったグループでのゲーム制作も思い出深いです。学校が企画してくれたイベントで、4人のプログラマーと2人のデザイナーで実施しました。それまでは自分1人でゲームを作ることはあっても、誰かと一緒に作ることは無かったのですが、いざやってみるとチームで進めるとこんなにクオリティの高いモノができるのかと感動したのを覚えています。これがグループで作る楽しさなのかと感動しましたね。こういった成長の機会をたくさん与えてもらえる環境だったのは本当によかったと思っています。

先を見据えて色んなジャンルのゲーム作りを実践していた

僕が学生の時には、自分で様々なジャンルのゲームを作ることを決めてそれを実行していました。そうすることで、どんなジャンルのゲームを作ることになっても対応できるように準備していました。チャンスを逃さないためにも大切なことだと思います。また、ゲーム制作の経験を積む中で自分の得意分野を見極めることもできるので、後々キャリアを積む上で活きてくると思います。

同じ道を志す後輩たちへメッセージをお願いします!

三つお伝えしたいです。まずはとにかくいっぱいゲームを作ることです。違うジャンルでの制作ができたら現場での対応力も違ってきます。二つ目は経験を通じて自分の得意分野を見極めること。そして三つ目は巡ってきたチャンスを絶対に逃さないことです。夢に向かって頑張ってください!

(同僚であり、同級生の青木さんと学生時代を振り返りながら)