個性が、年齢関係なく、お互いを尊重し、切磋琢磨できる『人と環境』
福祉系大学の卒業を経て、作業療法士をめざす
福祉系大学卒業後に地元企業の福祉課で働いている中で、「自分で動けるようになりたい」という強い意志をもって、訪問リハビリを頑張っておられる利用者様に出会いました。その方に担当療法士の話を伺うたびに、「この人は身体的にも精神的にも支えられているんだなぁ」と感じ、自分もそういう仕事がしたいと考えるようになり、仕事を辞めてこの道の扉をたたきました。
やはり大切な仕事だと実感しています
現在は大きく分けて、臨床業務と管理業務の2つの仕事をしています。臨床業務では、身体機能の回復や自宅復帰、社会参加の再開を目指したリハビリを担当し、管理業務では、担当患者数の管理、勤務表の作成、備品・書類管理等を行っています。作業療法士として患者様をご自宅に送り出し、管理者として部署内の同僚が安心して働ける職場を維持する毎日は満足感に溢れています。
自己研鑽とライフワークバランスを考えて
職場の理解もあり、県学会や全国学会での発表、県士会活動への参加、認定作業療法士取得、MTDLP研修の修了、実習生の指導など、自分の時間を使って設定した目標を少しずつ達成してきました。この自己研鑽は、患者様が笑顔で退院し、再び社会参加できるようにと願う、作業療法士の誠心誠意の行動だと思っています。現代社会は、職員の働き方や学び方、ライフワークバランス等も変化してきています。今度は、私が若いスタッフが生き生きと学び、働き続ける職場にしていきたいと考えています。
お互いを尊重し切磋琢磨できました
私は、大学卒業後社会人経験を経て26歳で学生になりました。3年間で卒業できるのが一番の魅力で、4年制の学校と比較すると授業日程が過密なイメージがありますが、不満や負担などはなく、それぞれの個性が、年齢関係なく、お互いを尊重し、切磋琢磨できる『人と環境』だったと思っています。
作業療法士を志す人に
作業療法の魅力は、作業や活動、人、環境などを通じて患者様やそのご家族の想いに寄り添うことができること、一人一人の患者様のその人らしい人生の活動や参加に深く関われることです。楽しいことや良いことばかりではありませんが、いつか、リハビリといえば『作業療法士』と多くの人に言ってもらえる日が来るように、共に頑張りましょう。