作業療法学科2年生は、太田南コミュニティセンターで開催された防災講座に参加し、地域防災についての理解を深めました。
講座では、コミュニティセンターに備蓄されている防災物資の内容を確認、家庭での備えや在宅避難の考え方についても具体的に学びました。
また、非常食であるアルファ米の試食も行い、学生たちは、お湯で戻したものと水で戻したものの両方を食べ比べることで、調理時間や食感、味の違いを実感することができました。
お湯では15分、水では60分かかるなど、災害時の状況に応じた対応の工夫が必要であることを学びました。
「思っていたより美味しい」といった驚きの声もあり、非常食への印象が変わった学生も多かったようです。
さらに、防災用簡易トイレの組み立て・使用方法・後始末の一連の流れも実践しました。
災害時には水道が使えない状況が想定されるため、こうしたトイレの扱いは命や衛生に関わる非常に重要な知識です。
学生たちは、実際に便座の設置や吸水凝固剤の使い方、排泄後の処理方法までを体験しました。見て学ぶだけではなく、自らの手で“使える”状態まで準備し、後始末まで完了させる体験は、教科書では得られない深い理解へとつながりました。
将来、病院や福祉施設などで支援する立場に立つ作業療法士にとって、今回のような経験は非常に重要です。
災害時にも安心・安全な生活を支える力を身につけるために、防災への意識を高める良い機会となりました。