カンボジア医療研修報告・その1
作業療法学科卒業生・谷本楓和
この海外研修で、インパクトがあったことは無償提供の多さや、救急車が通ろうとしても道を譲らないことなど、日本との違いにとても驚いたことと、日本での当たり前が通用しない環境であることでした。
サンライズジャパン病院では、民間医療で様々な工夫がされており、日本の医療をカンボジアに伝えるだけでなく、カンボジア人がカンボジア人を治療することができるようにすることによって地産地消で病院が成り立つことができること、会員制にすることでお金がある人からない人の医療に当てることができるようにしている制度がとても良いなと思いました。
貧困層に対する無償で提供されている医療や、義手義足などのハンデキャップを背負っている方への無償で提供されていることなども素晴らしいと思いました。見学したなかでも義肢義足センターでは、学生の実習に貧困層の方に来てもらい、実際に作成していくというとても実践的でした。実習として作成した義手を貧困層の方に無償で提供し、学生は臨床的な学びの機会を得ることが出来るという需要と供給がとても合致していると思いました。
また、カンボジアの病院では、日本とは違い家族が患者さんに付き添うことや、入院日数が2週間程度と短いことが印象的でした。
これからはさまざまな医療の知識を取り入れて、カンボジアに行ったことで得た経験や視野の広がりをそのまま活かして、仕事に活用していこうと思います。また、海外への興味や作業療法の必要性をもっと広げていき、作業療法士としての活躍の場を広げていくことができたらいいなと思っています。