ホワイトハッカー講座開催—未来のセキュリティを担う若者たちが学ぶ
2024年12月4日、穴吹学園 高松、徳島、福山校の情報システム学科、AIテクノロジー学科、ネットワークセキュリティ学科の学生を対象に、ホワイトハッカーに関する特別講座「サイバー攻撃概論」を実施いたしました。
この講座では、サイバーセキュリティ分野で活躍する現役のホワイトハッカーの田中悠斗氏を講師に迎え、地方では学ぶことが難しいサイバー攻撃手法や最新のセキュリティ知識、実務的な経験等を踏まえ、情報漏洩や経済的損失、日常生活への影響について教授していただきました。
<特別講師>
㈱フォアー、㈱フォアーゼット 代表取締役CEO 田中悠斗氏
田中氏は防衛大学卒業後自衛隊に入隊。情報戦略やサイバーセキュリティを専門とし、退職後は政府機関や民間企業の情報戦略、セキュリティの脆弱性を検討するレッドチームオペレーションや、インシデント対応、デジタル監査に従事されています。
<サイバー攻撃概論>
1. ホワイトハッカーの魅力と重要性
ホワイトハッカーという職業の意義を深く理解する時間となり、攻撃者の視点を取り入れることがいかに効果的なセキュリティ対策に繋がるかが語られました。生成AIやChatGPTが攻撃手法に影響を与えている現状に驚き、セキュリティの必要性を再確認する場面もありました。
2. 世界情勢とセキュリティ
セキュリティが国際情勢や国防と密接に関わる話題では、多くの参加者が衝撃を受けました。特にロシアやウクライナ情勢、日本の対策の遅れに触れ、平和ボケへの反省の声も・・・。
3. ハッカーという職業の認識
ネガティブなイメージを持っていた参加者も、ホワイトハッカーの社会的意義を知り、その魅力に引き込まれました。講師の挑戦と成功のエピソードに感銘を受け、努力と挑戦の重要性を再認識しました。
4. 学びとモチベーションの向上
セキュリティ分野への興味が深まり、TryHackMeやHackTheBoxなどのオンラインプラットフォームへの挑戦を決意する参加者も。進路を見直す良いきっかけになったという声が多く上がりました。
5. 新たな視点や気づき
「良い仕事が報酬を生む」という考えや、AIの活用の重要性など、新たな価値観や責任感を学ぶ機会となりました。
6. 実務的・具体的な知識の吸収
ランサムウェアやサイバー攻撃の具体例を通じて、現場対応や必要なスキルセットについて理解が深まりました。
参加者はホワイトハッカーの仕事やセキュリティの現状について深く理解し、IT分野への興味と学習意欲をさらに高められたようです。一部の学生は、自分の限界を感じながらも、今回の講座を通じて新しい挑戦への一歩を踏み出そうという意欲が芽生えたとのこと。
今回の講座は、単なる知識提供に留まらず、多くの人にとって気づきと成長の場となりました。