close
Campus News新着情報

看護研究発表で皆で看護を語り合おう

看護学科4年生の学生たちは約1年間かけて看護研究を行ってきました。

この看護研究は、実習で関わった患者の中から自分が研究したい対象を決めて看護師の観点から症例研究としてまとめ発表します。

いよいよ発表の日。。

後輩たちが聴講することもあり、4年生はドキドキした様子・・

でも、自分の研究内容をしっかりプレゼンする姿は立派でした!

各自、研究内容をパワーポイントで発表⇒質疑応答⇒先生からの講評と進みます。

この2番目の質疑応答がすごい!おもしろい!

例えば・・

Q.『ローデータって何ですか??』っていう素朴な質問から・・

Q.『不安定狭心症って何ですか?』

Q.『QOLが下がって元気がない患者さんとどう関わる?』

Q.『心負荷をかけないための援助は?』

などなど、素人が聞いたら難しい~~という専門的な質問も4年生はしっかり答え、

そこから意見や想いが広がっていく展開。4年生はさすが!っていう感じ。

後輩たちも『いい質問!』っていう質問をしていました。

看護を語り合うってとってもいいな~って思います(^-^)

看護研究で大変だったことを聞いてみたり・・・
研修内容について質問して、メモして・・先輩にいっぱい聞いておこう!
質問に一生懸命答えていく4年生

全部の発表を聞くことはできませんでしたが・・・

印象に残っている発表テーマは

『双子を持つ経産婦とのかかわりの中から見えてきた想い』~経産婦特有の想いに着目して~

驚いたのは対象者の発言106を53のカテゴリーに分け、その発言から想いや不安を拾い出していました。

初産婦にはない、上の子たちへの想いや出産後の不安などから考えられること、看護師がその不安や悩み

を傾聴し、不安の軽減、悩みや疑問が解決できるかを研究した内容でした。

このグループの聴講には、看護学科担当で看護師の南原先生

穴吹リハビリテーションカレッジから 作業療法学科担当で作業療法士の植野先生も発表を聴講していました。

看護師の南原先生
作業療法士の植野先生

植野先生講評

『協力者を増やしていくことが、患者さんにとって必ずプラスにはたらく。退院後の生活をサポート、

ケアするためには”他職種連携”が絶対必要!他職種は、医療職種だけでなく、家族や地域の人のことも。

困ったときはお互いさまだし、仲間と共に私たちもがんばっていきましょう!』

南原先生講評

『ひとつの看護についてみんなが語り合える場はとても大切。一人の力や一人の看護師の力は小さい

かもしれないけど、周りの人に助けを求めて、患者さんの理解に努めて、精神面も社会面も支えていきましょう!』

最後は4年生代表から聴講してくれた人へ一言

『看護研究の目的は”看護学の発展” ”専門職の質の向上” ”看護の質の向上” ”新たな知見や技術を見出すため”です。

何より患者へのよりより援助の提供、そしてその先に患者の幸せがあることです。それぞれ研究を通して目的が明確となりました。

今後も看護師として働いていく上で看護研究は何度も行っていくことになると思いますが、看護研究の目的を忘れず、

日々患者さんと関わっていきたいです。また、研究を通して対象理解の大切さも学びました。患者さんと家族をつなげて、

支援していくことも大切だと改めて感じました』

看護研究は学生の間だけではありません。看護師として働きはじめてからの方が、何度も何度も研究や勉強を重ねて

いかなければなりません。学び続けること、研究し続けることをずっと続けていってくださいね。

最後に・・

発表した4年生の学生たちに質問しました

Q.看護研究をする前とした後と、「こういう看護師になりたい!」という目標は変わった??

藤澤さん:『以前は患者さんだけに最善の看護を提供すればいいと思っていたけど、今は患者さんの家族に対するケアやサポートも大切だということを感じています。治療も前向きになるためには家族の力が必ず必要。そのためには看護師は家族も援助していく必要があると思っています』

西平さん:『私は寄り添う看護を意識していましたが、今は傾聴だけでなく、患者さんの気持ちやしてほしいことを率直に聞いてみるのも必要なのかもしれないと思っています。入院の経緯や時期によってではありますが、本音を引き出す看護も場合によっては必要かなと思っています』

上地さん:『1年生の時は、自分自身の知識や技術も少なかったので、身の回りのお世話をする=看護という感覚がありました。今は、授業も進み、文献なども読み込んで、看護研究の経験も通して、看護は根拠を元に患者さんに提供するものだと学びました。また、先生がよく話してくれる”目と手と心”で見て患者さんに関心をもつことが大切ということをいつも思い出すようにしています。退院後、患者さんのその先を見据えた看護が必要だと思っています』

一生懸命、こんな看護師になりたいんです!という気持ちを伝えてくれた3人(*^-^*)来年からは多くの患者さんと関わると思います。インタビューできなかった他の学生も含めて、みなさん、ステキな看護師になってくれると確信しました。

頑張れ!!看護のたまごたち!!

その他ご案内

授業やイベントの様子を投稿中♬

※20